2026年度 スロ-ガン
「理想を語るのではなく、結果で語ろう」
一般社団法人 相馬青年会議所
第57代理事長 櫻井 大地
理事長所信
【冒頭 ― 矛盾を直視する】
持続可能な地域の開発をうたいながら、地域よりも先に自らが消えていく―。
これほどの茶番があってよいのでしょうか。
私はこの現実に強い危機感を抱いています。「持続可能なまちづくり」を語る前に、まず自分たち自身が持続可能な団体でなければならない。そのために2026年度の相馬青年会議所は持続可能な組織になるための変革が必要だと考えています。なぜなら、このままでは遠くない未来に相馬青年会議所が消滅するだろうと考えているからです。
【持続可能な組織に必要なもの】
持続可能な組織とはどんな組織でしょうか。
組織が持続可能であるためには、人材、資金、資材、時間、情報、知的財産の6つの資源が組織の目的、形態に合わせてバランスよくあれば持続可能だと言われています。相馬青年会議所においては、人材、資金が特に必要です。2026年度に関しては人材の確保、この一点に注力します。なぜなら、人材こそがほかの資源を扱い、増減させることができる唯一の資源だからです。したがって、2026年度は人材の確保に注力していきます。
【団体の現実と変革の必要性】
相馬青年会議所の定款によると相馬青年会議所への入会の要件は、①20歳から40歳であること、②相馬地域に在住しているか、相馬地域に拠点がある会社に勤めているかの2点だけです。しかしながら、これまでの相馬青年会議所は経営者もしくは2代目、3代目が対象者として入会の呼びかけを行ってきました。その結果、入会候補者を減らし、そして、会員数も減らすという悪循環に入ってしまったように感じます。
似通った属性が揃っている組織はベクトルが揃いやすく力を発揮しやすい利点があります。一方で、人口減少や価値観の多様化が進む中では、似通った属性しかいない組織では多種多様な問題に対応をすることができず、持続可能性を欠きます。
また、これまでの青年会議所の中心会員であった経営者もしくは2代目、3代目は地域経済の資本を担う存在ですが、まちの生活の中心ではありません。
私たちが目指すべきは、経営者もしくは2代目、3代目に限定されない、多様な青年が集う団体です。地域の未来を担う意思さえあれば、誰でも参画できる。そうした開かれた組織へと変わらなければ、存続不可能です。多種多様な人材を受け入れるために会費規定も改変します。
【2026年度の相馬青年会議所の目標:そして、3つの委員会の設置と理事の1つの役割】
2026年度の相馬青年会議所の目標は7名の新規会員という人材を確保することです。人材確保までの流れを以下のように考えます。
人材を確保するためには組織の存在意義を示す事業という商品を構築します。次に、その商品を適切に広報します。そして、今まで行ってきた商品を広報し、人材を集めます。相馬青年会議所に興味を持った人材に対して、組織の存在意義、入会意義を伝え、入会してもらいます。
この目標を達成するために3つの委員会の設置と理事が責任をもって取り組む1つの役割が必要です。
【1つ目の委員会:総務委員会】
1つ目の委員会は総務委員会です。
総務委員会は例年通りの役割である総会、理事会、例会の運営を担当します。その中での重要指標を出席率とします。なぜなら、組織の信頼、コミットメントをはかる1番の指標は出席率だからです。そのために各会において出席率が80%以上になるように改善を繰り返します。この出席率こそが組織の土台です。土台がしっかりしていなければ良い商品を構築するともできません。
2026年度の総務委員会の成果は「出席率」で語ります。
また、ここ数年では委員長が全議案を担当することが通例となっていました。しかし、2026年度は必ず創立記念、卒業式の事業は副委員長が主担当となるようにします。毎年、議案を作成、事業を構築できる人が委員長の役割を担った人しか生まれないようであれば組織の成長速度、個人の成長速度は限定的なものになってしまうからです。
広報誌は入会候補者に手渡す対面用の資料として再設計します。
【2つ目の委員会:そうまの未来創造委員会】
2つ目の委員会はそうまの未来創造委員会です。
そうまの未来創造委員会の役割は、総務委員会が築いた土台の上に、相馬青年会議所の商品である対外事業を構築することです。
私たちが考える相馬地域の未来を事業として表現し構築してもらいます。具体的には、昨年に引き続き相馬の食文化の発信およびブランド化を具体事業として掲げます。そうまが誇る食をブランドとして確立し、地域内外へ広げることで経済効果を生み出します。また、子どもたちへの食育や学校との連携を通じて、地元の食に誇りを持つ人材を育てます。事業に関わる人数の目標を100名とします。この100名は事業規模としての100名です。したがって、一般参加者の相馬市民に限らず、新地町民、さらには、事業構築に協力してくれた、学生、教員、行政関係者なども含みます。
そうまの未来創造委員会の成果は事業に関わる「人数」で語ります。
【理事の1つの役割】
そうまの未来創造委員会が構築した事業という商品を広報する役割を理事の一人一人が担います。相馬青年会議所の1番の商品はそうまの未来創造委員会が構築する事業です。しかし、それだけが商品ではありません。理事会・例会の運営方法、各委員会、各事業の参加率の向上のさせ方、組織をまとめる力、事業のマネジメント力、相馬青年会議所の活動に真摯に取り組むことができれば、普段、私たちが何気なく行っている様々な活動が商品となるはずです。これらは相馬青年会議所に限らず青年会議所がまちづくりという活動を通してひとづくりを行っている組織だから可能です。
理事の一人一人が7名のビジター参加者を連れてくることを目標とします。理事一人一人が7名のビジター参加者を連れてくることができれば、1年を通して約100名のビジターが参加することになります。7名のビジターというと目標が高いように感じるかもしれません。しかし、経営者もしくは2代目、3代目にこだわらなければ、候補となる人材は数多くいるはずです。
2026年度の理事の成果は「ビジター参加者」で語ります。
ただし、個人で注力するのではなく委員会として注力するようにします。例えば総務委員会には4名の理事が所属しているので、総務委員会は28名のビジターを呼ぶことを目標とします。
【3つ目の委員会:持続可能な開発委員会】
3つ目の委員会は持続可能な開発委員会です。
持続可能な開発委員会は2026年度に新たに設置する新規委員会です。持続可能な開発委員会は総務委員会が土台を築き、そうまの未来創造委員会が土台の上に商品を構築し、理事が商品を広報し、それらのことによって新たに関係をもったビジター参加者に対して、入会を促すことが役割です。
通常、ビジターが相馬青年会議所に訪れて入会するまでは時間を要することが多いです。その際に今までは良好な関係を取り続け、入会まで持っていくのが難しいことが多かったです。それらの課題を解決するために、持続可能な開発委員会を新たに設け、ビジターと良好な関係を築き、入会を促します。
持続可能な開発委員会の目標は新規会員7名です。
持続可能な開発委員会の成果は「新規会員数」で語ります。
【多様性を力に変える】
相馬青年会議所が地域にとって必要な団体であり続けるためには、異なる立場や価値観を持つ仲間を受け入れ、そこから新しい発想と行動を生み出すことが不可欠です。多様性を取り込むことは混乱ではなく、未来を拓く原動力です。異なる背景を持つ人材が集まるからこそ、課題を多面的に捉え、実効性ある解決策を提示できるのです。
【60周年への展望】
2026年度は組織基盤をしっかりと整え、60周年の節目には大きな花を咲かせられる団体となることを目指します。一過性の打ち上げ花火のようなものではなく、積み重ねてきた努力と成果を形として示し、地域に誇りと希望を与える象徴となるものです。そのために今年は人材の確保に注力します。
【理想の相馬青年会議所】
相馬地域で会社を経営している社長さんが、
「相馬青年会議所に人を送ればリーダーシップ能力、マネジメント能力を身につけて戻って来るので、社業が成長する。」
「相馬青年会議所に資金を投資すれば相馬地域が良くなり巡り巡って投資した分以上の価値が会社に戻ってくる。」
このようなことを言われる組織になれば持続可能だと思いませんか。そのようなことを言われる組織にしたい。そして、そのような組織でなければ持続可能な組織とは言えないのではないでしょうか。
【結び ― 「理想を語るのではなく、結果で語ろう」】
2026年度、相馬青年会議所は理想を語るのではなく、結果で語る団体を目指します。
総務委員会が土台を築き、そうまの未来創造委員会が土台の上に事業(商品)を構築し、理事のそれぞれが責任をもって広報し、持続可能な開発委員会は人材を確保します。そのことによって、2027年度の期首に新規会員7名を迎え入れることを目指します。
私たちは自らの存在意義を「結果」で証明します。
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